気候変動対策の重要なカギとなる「炭素回収技術」の大規模な計画が世界中で急速に進んでいる。その方法はさまざまだ。
イギリスのBrilliantPlanetが手がける藻のプラントは海岸に建設する。巨大な容器に海水を引き込み(年に数回栄養を与える)、日光による光合成により藻は大気からCO2を吸収する。その吸収量は驚異的だ。同じ面積の森と比べ、最大30倍だという。
藻は地域の野生種から最適なものを選択。CO2に加え、塩分も吸収した藻は乾燥させ、深さ数メートルの埋蔵場に埋め、長期間閉じ込める。地中は低温のため、藻が微生物によって腐敗することはない。排水は脱酸性化して海に戻す。排水は海水よりもわずかに温かいため海の表面に浮かび、海でのCO2吸収も促進される。
同社のプラントは砂地(砂漠エリア)を活かせる、海中に藻のプラントを作るよりもCO2の計測が容易、コストが抑えられるなど、利点は多い。
モロッコでの3ヘクタールのパイロット版を含む長年の研究を経て、昨年からはSchneiderElectricと共同し、スケールアップのための画期的な技術も取り入れた。すでに同社のカーボンクレジットを購入している企業もある。2030年までに、年間100万トンのCO2を除去する予定だ。

