宇宙太陽光発電は宇宙空間で集めた太陽のエネルギーを地球上で電力として使うための発電システム。宇宙では太陽光の強さが地球の1.4倍で、地球上と違って昼夜や天候の影響がほとんどないため、地球での太陽光発電と比べて10倍以上の効率で電力を供給できるとされている。理論的には1960年代から米国で提唱されてきたが、コストの問題などもあって計画はなかなか進まなかった。
宇宙空間に多数の太陽光パネルを並べて発電し、地球に送電する「宇宙太陽光発電」が注目を集め始めている。2024年末、5km上空の航空機から地上の受信機に無線送電する実証試験に成功。2025年度以降は宇宙空間で、400km程度の距離での送電実証を予定する。2050年ごろの実用化を目指すが、コストや国際連携など課題も多い
脱炭素、再エネ普及の流れで宇宙太陽光に再び脚光
しかし、世界がカーボンニュートラルの実現を目指して太陽光や風力などの再生可能エネルギー、さらに原子力などの脱炭素電源に注目が集まる中、宇宙太陽光についても再び光が当たってきた。
2024年12月には、日本の宇宙システム開発利用推進機構(JSS)が上空5kmの位置にいる航空機から地上に無線送電する実証試験を実施。垂直方向での無線送電に初めて成功した。
(出所:宇宙システム開発利用推進機構)