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社員100人までの人材マネジメント

第一回
人材マネジメントとは?
~課題を把握しよう~

企業の発展には人材マネジメントも必要といわれますが、「何をどのようにマネジメントすればいいのか分からない」「今までも人材育成をしてきたけれど、これで十分か分からない」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
第1回では、人材マネジメントの概要や人材マネジメントに取り組む背景、課題について、ビジエネ会員の皆さまに実施したアンケートの結果とともにお伝えします。

目次

01人材マネジメントとは?どんなことをするの?

人材マネジメントとは、会社で働く一人ひとりが最大のパフォーマンスを発揮できるように、企業が人材を育成する体制を整え、企業と従業員が一緒になって実践していく人事戦略のことです。
経営目標を達成するためにも、会社で働く人が仕事のやりがいを持ち、長期にわたって安定的に働き続けられるよう、企業には人材を活用する仕組み作りが求められます。これを人材マネジメントといい、採用、評価、育成、能力開発、昇進、退職など、採用の検討から退職までのさまざまな項目が含まれています。
昇進や昇格、異動や配置転換などの人事業務、与えられた仕事を実行できるようにするための研修(OFF-JT)や訓練(OJT)などの人材育成制度も人材マネジメントの一部です。

02人材マネジメントの取り組みがおこなわれる背景

新卒で正社員として入社し勤務年数とともに役職が上がり定年まで働くという働き方から、子育てや介護をしながら働く、自らキャリア形成をして転職しながら働く、副業や通学をしながら働くなど、働き方は多様化しています。

また、雇用形態も正社員、契約社員、派遣社員、定年後の再雇用など多様化しています。

近年、企業が人材マネジメントに取り組んでいるのは、多様化する働き方を活かすことで企業の成長にもつながるという背景があります。

03人材マネジメントの課題ランキング

人材マネジメントの課題は、業種や企業規模によってさまざまですが、まずは会社で働く人が勤務先に感じている課題にどのようなものがあるか、ビジエネ会員の皆さまに実施したアンケートの結果とともにお伝えします。

アンケート概要:勤務先での働き方や職場環境に関するアンケート
【調査方法】ビジエネ会員さまにWEB上でのアンケートを実施
【調査期間】2023年3月20日(月)〜3月23日(木)
【回答数】1,300件

◆ 従業員規模

◆ 業種

Q:あなたの勤務先において、あてはまる課題があれば教えてください。(複数回答可)

アンケート結果をみると、最も多かった回答が「年齢層に偏りがある」(42%)。さらに「入社してくる人が少ない」(41%)、「給料が少ない」(27%)、「働いている人が辞めてしまう」(23%)と続きます。

給与や報酬、労働時間の短さ、有給休暇の取りやすさなど、会社の制度が不十分であることが挙げられている一方で、新しい人が入社してこない、働いている人が辞めてしまうなどの人材不足も課題として感じていることが分かります。

新入社員や若手社員を採用できず、同じ人が働き続けている職場では、年齢層が年々上がっていくため、いつの間にか会社で働く人の年齢に偏りができてしまうことも。

適切な人材を会社に迎え入れるための「採用」と、従業員が会社を離れることで企業の損失となる「退職」は、人材マネジメントにおける課題として最も意識しておかなければならない項目です。なぜなら、人は働き続けたい気持ちが低下すると退職を考え始めます。

職場の人間関係や仕事のやりがい、給与や人材不足などさまざまな理由があるものの、自分が会社で認められていると感じるかも大きく影響していると考えられます。会社が働く人のモチベーションを上げる動機づけをすることも退職を回避するひとつの方法になります。

また、新たな人が入社してこなかったり、退職者が出たりして人員不足になると、労働時間が増えてモチベーション低下につながります。新たな従業員の雇用が決まるまでの期間は、一時的にパートやアルバイトで人材を確保することで、会社で働く人の負荷を軽減することも重要です。

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04働く人を動機づけるための職場環境ランキング

人が働くための原動力はモチベーションです。

企業は、社内で働く人がやりがいを感じられるよう、一人ひとりのモチベーションを高められるように働きかけることが大切です。

モチベーションを高める働きかけのことを「動機づけ」といいます。動機づけには、給与や報酬、昇給や昇進など、会社や上司が与える外部からの要因で行動を起こす「外発的動機づけ」と、仕事へのやりがいや充実感、安心感など、人の内部に沸き上がる欲求で行動を起こす「内発的動機づけ」の2種類があります。

外発的動機づけと内発的動機づけの両方の動機づけが働くモチベーションを高め、働き続けたいと感じる理由になります。

Q:あなたはどのような職場であれば、長く働き続けたいと思いますか? (複数回答可)

アンケート結果をみると、最も多かった回答が「職場の人間関係が良好」(63%)で、次に「仕事にやりがいがある」(60%)、「給料が高い」(52%)、「有給休暇が取得しやすい」(33%)、「実力で昇格や昇進ができる」(32%)と続いています。

長く働き続けたい理由を内発的動機づけと外発的動機づけに分けて考えてみましょう。給料が高い、有給休暇が取りやすい、残業が少ないなどは企業の制度による外発的動機づけです。

これらの外発的動機づけ以上に、職場の人間関係を良好にしたい、仕事にやりがいが欲しいなどの内発的動機づけは、働き続ける意欲に影響を与えます。

人材マネジメントにおいては、会社で働く人を適切な仕事やポジションに「配置」し、仕事に対する責任や楽しさ、やりがい持てるような仕組み作りが課題となります。

個々人の特性を活かす配置や、能力と仕事に見合う給与に加え、必要な知識やスキル取得の支援をすることも会社で働く人の成長に影響を与えます。

また内発的動機づけとして福利厚生の充実も有効な手段の一つです。プライベートな時間をより豊かにしていくことにより満足度を高め、働くことへのモチベーションアップにもつながります。

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05必要な人材の明確化と人的資源の在り方

職場にどのような人を採用し、どのように育成し、どのようなポジションに配置すれば、仕事にやりがいを持ってくれるのでしょうか。職場に必要な人材を明確化するために、会社で働く人がどんな人と一緒に働きたいと思っているか、次のアンケート結果をみてみましょう。

Q:あなたは勤務先で、どのような人と一緒に仕事をしたいと思いますか。 (複数回答可)

最も多かった回答が「誠実な人」(63%)であり、次に「知識が豊富な人」(54%)、「礼儀正しい人」(46%)、「楽しんで仕事をする人」(46%)、「ビジネスマナーが守れる人」(45%)と続いています。

アンケート結果から、一緒に仕事をするなら誠実で礼儀正しく知識が豊富で、楽しんで仕事をする人がいいと考えている方が多いことが読み取れます。

一緒に働きたいと思う人が職場に増えたら、人は働き続けたくなります。そんな人を会社が確保するためには、新たに人材を採用する方法もありますが、現在働いている人の成長を促すのもひとつの手段です。

一例ですが、礼儀を学ぶマナー研修を取り入れたり、業務知識をつける職場内の勉強会を実施したりするなど、研修制度の見直しをおこなっていく方法もあります。

また、経営者や管理者も楽しんで仕事をしている姿を見せることも大切です。経営者がモチベーション高く働くことで、職場で働く人のモチベーションも高まります。まずは経営者や管理者から仕事を楽しむ姿勢を見せていきましょう。

まとめ

企業の発展には、人材マネジメントが欠かせません。企業は人材マネジメントの課題を把握し、内発的動機づけや外発的動機づけができているか、個人の特性やスキルにあわせて適材適所の職場やポジションに配置できているかなどを考えて人材マネジメントの取り組みをおこないましょう。

これらの取り組みにより、会社で働く人のモチベーションが上がり、やりがいを持って主体的に働くことができるのです。

また、人材マネジメントは一度取り組んだら終わりではありません。企業が経営目標を達成するために事業戦略を練っていくのと同様に、常に会社で働く人が能力を発揮できるように人材マネジメントの課題を把握し続けなければなりません。

よりよい人材マネジメントをおこなえるよう、ビジエネ会員の皆さまに実施したアンケートの結果も参考にしてみてください。

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