電力会社がご提案するBCP策定ガイド

エピローグ

おわりに

昨今、インフルエンザなどの感染症の世界的大流行、東日本大震災の発生、過去の経験値を上回る豪雨、突風の発生など、これまでの予想を超えるリスクに見舞われるケースが多発しており、直接的・間接的に多くの企業が経営にマイナスの影響を受けています。

また、今後は、首都直下地震や南海トラフ巨大地震など、日本の経済を揺るがしかねない大型の自然災害などの発生も懸念されています。さらに、SNSなどの普及にともない情報セキュリティ上の問題が発生するといった事態におちいってしまう可能性もあります。このように自然災害のみならず、情報セキュリティ問題など、さまざまな局面で新たなリスクの可能性が考えられる現在において、「BCP(事業継続計画)」の策定・運用の重要性が再認識されています。

BCPとは、これまで解説してきたとおり、自然災害をはじめとするリスクへの対策のひとつとなるものであるとともに、経営の改善・向上のツールとしても活用できるものです。BCPをリスクへの対策としてとらえてしまうと、取り組むことに躊躇してしまう方が多いと思いますが、経営の改善・向上のチャンスととらえて、まずは第一歩を踏み出してみてください。そして、できる範囲からBCPへの取り組みをはじめ、それを少しずつ改善し、あなたの会社にとって理想的なBCPの実現を目指してみてください。

本コンテンツでは、プロローグから始まりエピローグまで全6章の構成で、BCPの策定、運用手順、見直しを解説してきました。あなたの会社のBCPへの取り組みのヒント、さらには「あなたの会社にあるべきリスクマネジメントとは何か?」を見つめ直すツールとしても活用いただければ幸いです。

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