特定した業務ごとに、「災害発生後、どのくらいの時間内に復旧させる必要があるか」を考え、「目標復旧時間(RTO)」を設定します。たとえば、以下のように分類できます。
1. 部署ごとにRTOを設定する
会社全体で一律にRTOを設定するのではなく、総務部、営業部、製造部など、各部署における業務特性に応じた目標復旧時間の設定が重要です。より実態に即した計画を立てましょう。
2. 事業停止の“許容範囲”を評価
「事業が停止した場合、どのくらいの期間なら耐えられるか」を事前に評価しましょう。事業停止までの“許容範囲”によって、求められる対策やコストが大きく変わるため、リスク発生時のダメージを想定し、戦略を立てることが重要です。
RTOは自社のキャッシュフローに直結するため、財務・経理部門との連携が欠かせません。
3. RTO以外の復旧目標も考慮しよう
RTOは「時間」の目標ですが、「どの時点のデータまで復旧させるか(RPO:目標復旧時点)」や「どのレベルまで機能を回復させるか(RLO:目標復旧レベル)」といった関連指標も考慮することで、より包括的で実効性のあるBCPを構築できます。
4. リスクの種類に応じたRTOの意識
サイバー攻撃、自然災害、感染症など、リスクの種類によってRTOの考え方は大きく異なります。たとえば、サイバー攻撃を受けた際には迅速な復旧が求められる一方で、感染症は終息が予想しにくく対応が長期化する可能性があります。
RTOの設定において、総務部門は建物の復旧時間を、飲食業や旅館業は人の移動や接触が前提とする場合が多く、業者や部門によってRTO設定が特に困難になる場合があります。分析を重ね、リスクに応じた柔軟なRTOの設定が欠かせません。