電力会社がご提案するBCP策定ガイド

第4回 BCPを運用する

策定したBCPの教育・訓練を実施し、社内に定着させていくことが重要となります。

教育・訓練の方法は、「BCPに関する研修会を開催する」「BCPに従って実際に対応できるかどうかを議論形式で検討する」など、従業員の時間を必要とするものから、「日常会話の中でBCPの内容を確認する」「BCPのポイントを社内に掲示する」など、従業員の時間をあまり必要としないものまでさまざまな方法があります。もちろん、効果はそれぞれ異なってきますが、まずはあなたの会社の業務の状況などを踏まえ、自社でできる教育・訓練から取り組みはじめることをおすすめします。

BCPの教育・訓練(例)

従業員の時間を必要とする方法

  • 策定したBCPに関する研修会を実施する
  • BCPにしたがって実際に対応できるかどうかを
    議論形式で検討する(机上訓練)
  • 代替拠点に移動するなど、実際にBCPにしたがい
    行動する(実働訓練)

従業員の時間をあまり必要
としない方法

  • 日常会話の中でBCPの内容を確認する
  • BCPのポイントをとりまとめたポケットカード
    など、携帯できるツールを全従業員に配布する
  • 定例の朝礼でBCPのポイントを説明する
  • BCPのポイントを社内に掲示する(下記参照:
    BCP掲示板)

参考BCP掲示板

策定したBCPのポイントをBCP掲示板としてとりまとめ、社内に掲示することで、BCPの社内への浸透を効果的に実施することができます。

出所:経済産業省中小企業庁[2012]「中小企業BCP策定運用指針(第2版)」

次ページでは、設備・機器の取り扱いにおける訓練方法をご紹介しています。

第4回