電力会社がご提案するBCP策定ガイド

第4回 BCPを運用する

設備・機器の取り扱いにおける訓練方法 主として大地震や風水害などの自然災害を前提

1.緊急地震速報メールを受け取ったときの訓練

通常の稼働状態から緊急停止するための3つのポイントです。

  • ・設備・機器の安全を確認
  • ・BCP策定どおりに設備・機器などの運転を停止
  • ・非常時にも稼働が必要な設備・機器を適切に稼働
緊急地震速報メールを受け取ったときの訓練

2.非常事態が発生した直後の訓練

非常事態が発生した直後の訓練

この訓練では、停電が発生し、非常用電源に切り替わって、避難誘導灯が点灯した状態を想定し、訓練をします。

電気は、事業所内のさまざまな設備・機器の電源として用いられていますが、そのすべてを設備・機器担当者が一元管理できない場合や、非常事態発生時に設備・機器担当者が不在、という状況を想定した訓練が重要です。まずは、非常用電力設備・機器リストの共有化が重要です。

訓練のポイント
  • ・スイッチをオフするなど、確実に回路を切断
  • ・スイッチやコンセント周りに、「ただいま緊急停止・切断中」などの表示プレートを貼付

3.非常事態が起きてから復旧までの訓練

地震などの大規模災害による停電では、完全復旧までにある程度の時間(3日程度)を必要とする場合もあります。その間の事業継続活動において非常用電源を使用した必要最低限の電気設備・機器の使用を考えます。

これには『第2回BCPを策定する1』で策定した、非常用電力設備・機器リストの優先順位にしたがって訓練を行います。

非常事態が起きてから復旧までの訓練

第4回